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【主張】外苑イベント火災 芸術は安全に優先しない

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【主張】
外苑イベント火災 芸術は安全に優先しない

 東京・明治神宮外苑のイベント会場で起きた火災で5歳の男児が亡くなった。あってはならない痛ましい事故である。

 イベントは現代アートなどを展示したもので、警視庁などが事故原因を調べているが、芸術性ばかりを重視し、安全性を顧みない傾向はなかったか。生命に優先する芸術はない。

 燃えたのは、日本工業大学のクラブや有志が制作した「素の家」と名付けられたジャングルジムのようなオブジェで、内部に木くずが積まれていた。人が中で遊べるように作られた体験型の作品で、オブジェ内部の夜間作業用の投光器が誤って点灯されていた。

 木くずは「可燃物」より燃えやすい「易燃物」に分類されるといい、火はあっという間にオブジェに燃え広がった。投光器の白熱電球を誤って点灯させた学生の責任は免れまい。

 ただし事故は、木くずと投光器が共存している構造上の欠陥や、出展時の安全性の確認手順や決まりについて「明確なルールはなかった」とする大学側、「展示物が発火するようなものとは判断していなかった」とするイベント事務局、「約600の作品が出展されており、一つ一つ詳しく見るのは難しい」と述べた主催会社など、無責任の集合体が起こしたものとみるべきだろう。

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