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【産経抄】野菜高騰 「教材」が子供たちの食膳に届かないのは何とも切ない 11月6日

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【産経抄】
野菜高騰 「教材」が子供たちの食膳に届かないのは何とも切ない 11月6日

 やせ形で筋肉質の力士を表す「ソップ形」は、スープが転じた言葉という。土俵上で手をつくのは縁起が悪い。それゆえ、ちゃんこ鍋のだしには2本足の鶏を使う。残った鶏がらは肉がほどけ落ち、やせ細り-。よくできた尻とり話の語源である。

 ▼対して太鼓腹の力士は「あんこ形」と呼ばれ、こちらは魚のアンコウに由来している。舌鼓を打つのも仕事の一つとあって、鍋とよしみの深い世界である。ちなみに下積みの仕事をひとわたり覚え、角界の作法を身につけた力士を「ちゃんこの味がしみる」という。

 ▼立冬が近い。立ち上る湯気に顔を火照らせ、家族や友人と箸をつつき合うにはいい時節となった。鍋を彩る具材はしかし、財布に優しいとはいえない値の張りようである。夏以降の天候不順、とりわけ晩夏にわが国を荒らした台風の影響で野菜価格の高騰が目立つ。

 ▼ジャガイモやレタスの卸値は、平年と比べ1・6倍から3・5倍も高い。三重県鈴鹿市では、12月と来年1月に1度ずつ、全市立小学校と幼稚園で給食の提供を見合わせるとの記事もあった。児童らから預かる給食費では、食材の調達費が賄いきれないのだという。

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