産経ニュース

【ソウルからヨボセヨ】肉離れの味覚 クサウオって何?

ニュース コラム

記事詳細

更新

【ソウルからヨボセヨ】
肉離れの味覚 クサウオって何?

 韓国の食というと普通、焼き肉など肉食イメージが強いが、近年は魚食が広がっている。それを筆者は韓国人の“肉離れ”といって面白がっている。保存や輸送手段の発達で各地の魚が首都圏をはじめ全国に出回るようになったからだが、その結果、季節魚への関心や好みも近年、目立つ。

 たとえば「春チュクミ(イイダコ)に秋チョノ(コノシロ)」などいう言い草もそれで、いずれも昔は主にローカル食でソウルではそんなに食べなかったが一般化してしまった。今まさにそのチョノの季節で、店先の水槽に活魚の群れをキラキラと泳がせ客を誘っている。

 チョノことコノシロは、日本ではあるいはコハダといって酢を利かしたすしネタが多いが、韓国ではもっぱらぶつ切り(背越し?)にした刺し身か塩焼きで食う。活魚を売りにしているのは、刺し身が人気だからだ。

 地元でだけ食っていたのが近年、首都などに広がり全国区になった魚にコムチがある。日本ではクサウオといい日本海側にいる。体はぶよぶよだし身は豆腐のようでほとんど味はないが、もっぱら唐辛子スープにしてその奇妙な食感を味わう。これが今やソウルでは高級魚扱いになっている。日本ではほとんど食べないので韓国に輸出すればいいかも。(黒田勝弘)

「ニュース」のランキング