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【主張】大川小に過失判決 備え徹底への重い警鐘に

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【主張】
大川小に過失判決 備え徹底への重い警鐘に

 全国の自治体、学校、施設、会社などに、自然災害への備えを徹底することを求めた、極めて重大な警鐘であると受け止めたい。

 東日本大震災の津波被害で児童・教職員84人が犠牲となった宮城県石巻市立大川小学校をめぐり児童23人の遺族が損害賠償を求めた訴訟の判決で仙台地裁は学校側の過失を認定し、市と県に計約14億2600万円の支払いを命じた。

 判決は「学校側は大津波の襲来を予見できた」と予見可能性を認め、「学校の裏山に児童を避難させるべきで、結果回避義務違反の過失がある」と結論づける、極めて厳しいものだった。結果の重大性を考慮すれば、妥当な判断といえるだろう。

 震災当日、大川小の教職員は児童を北上川沿いの緑地帯を目指して避難誘導し、川を乗り越えた大津波にのみ込まれて児童74人、教職員10人が犠牲となった。

 石巻市の広報車は高台への避難を呼びかけていた。裏山などの高台に逃げていれば全員が助かる可能性があった。その時間的猶予もあった。

 教職員の判断に誤りがあったことは否めないが、事前に大津波への対処として「高台へ逃げる」ことの徹底がなされていなかったことが、残念でならない。平時の防災教育こそ重要である。

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