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【古森義久のあめりかノート】トランプ候補はイデオロギー色ゼロ…米保守主義は空洞化したのか?

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【古森義久のあめりかノート】
トランプ候補はイデオロギー色ゼロ…米保守主義は空洞化したのか?

トランプ氏(AP) トランプ氏(AP)

 となると、トランプ支持層は保守主義にも背を向けたのか、という疑問が起きるわけだ。

 年来、米国民個人では自分自身をリベラル派よりも保守派だとみなす人たちがずっと多かった。ブッシュ前政権時代の世論調査ならば保守対リベラルの比率は2対1ほどの差があった。近年はその差は縮まったが、なお個人レベルでは保守派の数がリードする。ただし大統領選挙となると、他の要素が入り、その保守傾向は必ずしも共和党候補支持に直結はしない。

 こんなイデオロギー構図はトランプ現象で崩されてしまったのだろうか。米国の保守主義は空洞化、あるいは大幅退潮となったのか。

 この疑問への答えは、大統領選と同時に催される連邦議会選挙に向けて実施された共和党側予備選での結果にもヒントがありそうだ。

 トランプ候補が共和党のエスタブリッシュメント(既成勢力)と呼んで悪口雑言を浴びせてきた側の代表ともいえるジョン・マケイン、マルコ・ルビオ両上院議員とポール・ライアン下院議長の3人が、それぞれの選挙区での予備選で新人にチャレンジされた。3人の新候補はみなトランプ氏の熱烈な支持者で、共和党主流の政治姿勢をなまぬるいと断じていた。

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