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【正論】中国とイスラムの暴力での文明争奪戦が始まった 日本は「近代」を蹂躙する勢力と戦え 評論家・西尾幹二

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【正論】
中国とイスラムの暴力での文明争奪戦が始まった 日本は「近代」を蹂躙する勢力と戦え 評論家・西尾幹二

評論家・西尾幹二氏 評論家・西尾幹二氏

 中国や韓国の歴史を口実にした政治的挑戦に対し「歴史戦」という言葉がよく使われるが、先の大戦への反省と謝罪をめぐることだけだと考えるのは早計である。同様にヨーロッパがイスラム過激派から無法な挑発を受けているのも、サイクス・ピコ協定(1916年)などへの恨みは無論、関係しているが、その程度のことだと思うのは、やはり早計である。歴史の根はもっと深い。

≪イスラムと中国からの制縛≫

 ヨーロッパはイスラム世界から、また日本は中国大陸(半島はその一部)から長い期間、制縛されていた。そこからの「解放」がいわば「近代」である。「解放」は古代像の先取り争いであり、奪い合いであった。これには説明を要するが、ヨーロッパも日本も強大なイスラム文明や中華文明から解放されて近代の進歩と自由を獲得し、歴史の第一線に躍り出たのである。

 自分の方が優越していると信じていたイスラムと中国はこの逆転が許せない。今まで下に見ていた相手の優勢を認めたくない。それがしつこい歴史戦になり、過激テロになっている。彼らはいま「近代」を踏みつぶしゼロに戻そうとしている。

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