産経ニュース

【産経抄】ペルシャ人の末裔 10月6日

ニュース コラム

記事詳細

更新

【産経抄】
ペルシャ人の末裔 10月6日

 NHK大河ドラマ『真田丸』では、草刈正雄さんが演じた真田昌幸に人気が集まった。西沢裕子(ひろこ)さんの歴史小説『波斯(ペルシャ)の末裔(すえ)』では、敵役(かたきやく)となっている。主人公の司堂義保は、昌幸の非道に立ち向かって壮絶な死を遂げる物語だ。

 ▼司堂家のルーツは、現代のイラン付近を支配していた古代ペルシャ王国にある。奈良時代に日本に渡来して、信濃に移り住み、代々測量や普請(土木)を家業としてきた。モデルは西沢さんの先祖である。つまり題名の通り、ペルシャの王族の末裔(まつえい)だと、父親から聞かされて育った。

 ▼奈良市の平城宮跡から出土した8世紀中頃の木簡に、ペルシャ人とみられる役人の名前が書かれていた。奈良文化財研究所の調査で分かった。ペルシャを表す「波斯(はし)」と同じ読みの名字を持つ「破斯清通」なる人物である。役人を養成する「大学寮」の勤務記録から、役職と「天平神護元年」(765年)という年号も確認できた。異国の文化を若者に教えていたのだろうか。西沢さんの先祖とも、関わりがあったかもしれない。

続きを読む

「ニュース」のランキング