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【主張】テロとの戦い 消えぬ脅威へ団結を貫け

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【主張】
テロとの戦い 消えぬ脅威へ団結を貫け

 世界貿易センタービルなど米国の繁栄の象徴がもろくも崩壊した。国際テロ組織アルカーイダによる15年前の米中枢同時テロは、米国と世界の様相を一変させた。

 「9・11」では日本人24人を含む約3千人が犠牲になった。テロとの戦いはなお続いている。

 これまでの犠牲者を悼むと同時に、日本を含むその後の各国の対応、テロ対策が有効だったかを再考する機会としたい。

 米国はアフガニスタン戦争でタリバン政権、イラク戦争でフセイン政権を打倒し、特殊部隊が同時テロの首謀者、ウサマ・ビンラーディンを殺害した。

 だが今日、イスラム教過激組織「イスラム国」(IS)がシリア内戦の混乱に乗じてイラクにまたがる地域で勢力を拡大し、多くのテロに関与している。

 同時テロ後の米国社会の団結は見事だった。大リーグ戦やニューヨーク観光を再開し、速やかに日常生活を取り戻した。テロに屈しない姿勢を示すものだからだ。

 大統領選では、共和党候補のトランプ氏がテロ対策としてイスラム教徒の入国禁止を主張している。米国の力でもある多様性に投げかけられた疑問は支持を広げ、国論は分断されかけている。

 オバマ大統領は11日の追悼式典で「米国人の団結」の重要性を改めて強調した。米国の強みを失わない方向性を、次期指導者選びでも維持してもらいたい。

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