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【産経抄】身も蓋もない率直さがウリなのに 9月9日

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【産経抄】
身も蓋もない率直さがウリなのに 9月9日

 女子ソフトボール日本代表のメダリスト、宇津木麗華さんが来日したのは、あこがれの宇津木妙子監督のもとで、プレーがしたい一心からだった。帰化に心が動いたのは、アトランタ五輪の正式競技に決まってからだ。猛反対の父を説得し、1年がかりで日本国籍を取得する。

 ▼監督から名字をもらい、名前は中国名の「麗」の字に、愛する母国の1文字「華」を加えた。中国はその思いを踏みにじり、五輪出場を認めなかった。次のシドニー五輪での、鬱憤をはらしたかのような大活躍は記憶に新しい。

 ▼民進党代表選に出馬している蓮舫代表代行(48)は、れっきとした日本人である。にもかかわらず、なぜか「村田」の名字を使ってこなかった。その蓮舫氏に、日本国籍と台湾籍の「二重国籍」の疑惑が持ち上がっている。

 ▼評論家の八幡和郎さんが、ネットの言論サイト「アゴラ」や夕刊フジを通じて指摘してきた。蓮舫氏の父は台湾出身で、母は日本人である。17歳だった昭和60年に、日本国籍を取得して台湾籍を放棄した、と説明してきた。ただ、その証拠がない。これまで新聞や雑誌に語ってきた内容を突き合わせると、さまざまな矛盾、疑問点も浮かんでいる。

 ▼蓮舫氏といえば先頃、岡田克也代表を「つまらない男」と評して、物議を醸した。代表選の候補者討論会でも、涙で言葉をつまらせる他の候補者に対して、「男なら泣くな」と一喝(いっかつ)している。身も蓋もないほどに、率直な物言いが身上である。なぜかこの問題に対しては、歯切れが悪い。

 ▼宇津木さんと違って、蓮舫氏の国籍問題は自分で解決できる。台湾籍放棄を証明する書類を示すだけでいい。できなければ、八幡さんがいうように、正直に国民にわびて出直すしかない。

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