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【話の肖像画】タレント・小堺一機(4)がんを乗り越え現場復帰

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【話の肖像画】
タレント・小堺一機(4)がんを乗り越え現場復帰

レギュラー番組を持っていたときも、舞台活動には精力的に取り組んでいた=昭和63年 (浅井企画提供) レギュラー番組を持っていたときも、舞台活動には精力的に取り組んでいた=昭和63年 (浅井企画提供)

 家族もドラマのような特別な感じはなくて、普通でした。毎日病院に来るわけでもなかったし、家族って本当はそんなものだと思いますね。距離感というか、普通でいてくれたことが良かった。あえてそうしてくれたと思っています。

 入院は10日間だけど、仕事を休んだのは1カ月間でした。その間、関根さんが代わりに番組の司会をやってくれて、僕は客観的に番組を見られた。「ああ、こういう感じの司会の仕方もあるね」とか、「自分はどこかで固まっていたな」とか感じることができました。今のテレビは効果音が多いなとも感じましたね。もっとシンプルでいいと思いました。そういうふうに思ったことを、復帰してすぐに生かせる現場があるというのは、本当にうれしかったですね。

 〈闘病生活を支えた家族の一人、長男の翔太さんは現在、フリーアナウンサーとして活躍。話を向けると、優しい笑顔を浮かべた〉

 (自分に)憧れていたといった話はなかったですけどね。「しゃべりの仕事がしたい」と言って、大学在学中にアナウンス学校に通っていました。卒業するときも「(小堺さんの所属芸能事務所の)浅井企画に入れて」とは言わず、自分で事務所を見つけて。僕の背中を見て、というのではないのかもしれないけど、自分のしたいことが見つからない若者が多い中で、したいことを見つけることができて良かったなと思いますね。

 アドバイスはしません。現場でディレクターやプロデューサーに言われているでしょうから。アドバイスを求められたこともない。ただ、テレビの作り方について食事のときにちょっとだけ話したことはあります。最近は一緒に食べる機会も減りましたが、それは彼が活躍しているということだと思うので、そのほうがいいと思っています。(聞き手 大島悠亮)

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