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【大野敏明の視線】異様で非常識な態度生む「華夷システム」と中央集権制 これが韓国を理解するカギだ 

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【大野敏明の視線】
異様で非常識な態度生む「華夷システム」と中央集権制 これが韓国を理解するカギだ 

 朝貢する側の国、これを藩屏というが、藩屏は朝貢することでその数倍の経済的利益を得て、国内経済を安定させることができるし、軍事権を制限されているおかげで、軍事費が不要となり、対外交渉も中華帝国に委任することで、頭を悩ます必要がなくなるのである。軍事、外交、経済はお任せ、要はおんぶに抱っこなのだ。

 このシステムは2000年近くにわたって東アジアで行われ、その結果、システムに組み込まれた藩屏は自助努力を怠るようになっていく。軍事、外交、経済を中華帝国に依存するのが当たり前になり、王朝は国内での搾取に狂奔するようになる。これが中華帝国の目的であったことは論をまたない。

 中央集権制は説明の要はないであろう。問題はこの制度が中世、近世で行われると、それは猛烈な搾取、収奪を生むということである。中央から派遣された官吏は任期中に、赴任先で搾取の限りを尽くし、農民は塗炭の苦しみにあえぐ。当然のことながら、地方経済は衰退するが、朝貢による経済支援があるので、王朝は維持される。

 日本も平安時代中期まで中華帝国(唐)に朝貢を行っていた。しかし、海を隔てていたこともあって経済的な恩恵はほとんどなく、ひたすら仏教を中心とした学問的な享受であった。さらに894年に遣唐使を廃止して華夷システムから完全に離脱した。同じく平安時代中期までは、中央から国司が派遣される中央集権制であったが、地方の勃興により分権的となり、荘園の発達で中央集権制は崩壊、封建(地方分権)制へと移行した。

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