産経ニュース

【オリンピズム】つなぐ。リオから東京へ(1)女子が挑む新たな歴史

ニュース コラム

記事詳細

更新

【オリンピズム】
つなぐ。リオから東京へ(1)女子が挑む新たな歴史

1928年アムステルダム五輪の陸上女子800メートルで、銀メダルの人見絹枝(左)と優勝したラトケ(共同) 1928年アムステルダム五輪の陸上女子800メートルで、銀メダルの人見絹枝(左)と優勝したラトケ(共同)

 同じ日、スタジアムにはもう1本、日の丸が懸かっている。残念ながら中央でこそなかったものの、堂々の銀メダル、女子800メートルの人見絹枝である。

 人見は2年前の国際女子競技大会で走り幅跳び、立ち幅跳びに優勝、円盤投げ2位、100ヤード走3位の成績を収め、日本初のオリンピック女子代表となった。内心期待していた100メートルは準決勝敗退、悲愴(ひそう)な覚悟で臨んだ800メートル決勝だった。

 「人見さんは入れ込んでいて、前に前に行こうとする。それを途中までついていってラストスパートで勝負だと助言したんだよ」

 最晩年の織田が当時を冗舌に話してくれた。助言通りに走って、日本女子選手初のオリンピックメダル。ちなみに、その3年後の8月2日、人見は24歳の若さで鬼籍に入っている。

 さて、リオはどんな物語を紡ぐのか。女子選手として史上初の4大会連続個人金メダルにレスリングの吉田沙保里、伊調馨が挑む。新たな歴史の誕生を見守っていたい。=敬称略(特別記者 佐野慎輔)

このニュースの写真

  • つなぐ。リオから東京へ(1)女子が挑む新たな歴史

「ニュース」のランキング