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【話の肖像画】サッカー指導者ジーコ(2)初来日の賞品は今でもガレージに

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【話の肖像画】
サッカー指導者ジーコ(2)初来日の賞品は今でもガレージに

トヨタ杯でフラメンゴの勝利に貢献する(中央) =1981年12月 トヨタ杯でフラメンゴの勝利に貢献する(中央) =1981年12月

 銅像にはマラカナンで333ゴールを決めたと刻まれているけど、本当は334なんだ。あるジャーナリストが全ての試合を集めて調べてくれた。実際は1つ多かったのさ。ゴールを決めたとき、両手を挙げるポーズは、よくどうしてそのポーズを取るのと聞かれるのだけれど、自然にうれしくて手をあげてしまうんだ。

 マラカナンで試合をするときは、いつも責任感を感じていたね。これだけの観衆が集まっていて、みんな私がゴールを決めてくれると信じているんだ。だから、最高のパフォーマンスをしなくてはならないと思っていた。一生懸命、練習して、プレーの質を高めた。全てはフラメンゴの観衆のためだった。マラカナンでの史上最多観客数ベスト10のうち、私は5つの試合に出場しているんだ。15万人を集めた試合もあった。私はいつも大歓声の中でプレーをしていたから、むしろ観客数が少ない試合の方がつらいかもしれないね。

 〈81年、クラブチーム世界一を決めるトヨタカップに出場するため初来日。欧州代表のリバプール(英国)を破って王者となった。試合では3ゴール全ての起点となり、MVPに輝いた〉

 フラメンゴの歴史の中で最も重要な瞬間だったと思う。とにかく日程が少ない遠征だった。金曜日にリオから東京に着いて、土曜日に練習。日曜日の正午に試合があり、翌日には東京を離れた。日本の街並みを見ることができなかったね。真夏のリオとは逆で、東京はとにかく寒かったのを覚えている。

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