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【正論】英首相の失態はジョン失地王を想起…「西方世界」の結束と安定を損なうな 東洋学園大学教授・櫻田淳

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【正論】
英首相の失態はジョン失地王を想起…「西方世界」の結束と安定を損なうな 東洋学園大学教授・櫻田淳

 先週、「ブレグジット」(英国の欧州連合=EU=離脱)か「ブリメイン」(英国のEU残留)かを問う国民投票に際して、英国国民が下した判断は、「ブレグジット」であった。この結果を受けて、「ブリメイン」を主張してきたデーヴィッド・キャメロン英国首相は即日、辞意を表明した。

≪懸念される価値意識の揺らぎ≫

 およそ政策上の必要性を伴わない国民投票を実施し、結果として「ブレグジット」という事態を招いたキャメロン首相の政治上の不手際は、英国中世において欧州大陸での版図を失ったジョン失地王の事績を思い起こさせる。英国の欧州共同体(EC)加盟以後、四十余年にわたる積み重ねが一夜で崩された光景は、それ自体が一つの衝撃である。

 目下、「ブレグジット」の衝撃が日本に及ぼす影響は、専ら経済の観点から説明されている。第2次安倍晋三内閣発足以降、「アベノミクス」と総称される経済政策が出現させたのは、明白な「株高・円安」傾向であったけれども、「ブレグジット」直後の情勢は、そうした傾向を顕著に反転させているようである。

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