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【「文化」の五輪 東京からTOKYOへ(2)】芸術も“種目” 歌舞伎がKABUKIになった夜

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【「文化」の五輪 東京からTOKYOへ(2)】
芸術も“種目” 歌舞伎がKABUKIになった夜

坂田藤十郎 坂田藤十郎

 ナイト・カブキの客席は外国人が大半で、藤十郎は「日本にいながら海外公演をしている気持ちになった」。藤十郎の楽屋にも終演後、サインを求める外国人旅行者や選手らが連日、押し寄せた。「特にヨーロッパの方は『日本の女形とはどういうものか』と興味深くごらんになってくださった。うれしかったですね」と相好を崩す。

 ここでの手応えが五輪後、歌舞伎の海外公演を勢いづかせた。藤十郎も自ら主宰する「近松座」などで、英米はじめソ連、中韓などでも公演を続けた。

 「今は歌舞伎座に外国人のお客さまがいらっしゃるのが普通になりました。東京五輪は日本の『歌舞伎』が世界の『KABUKI』になる、大きなきっかけだったことは間違いありません」

                ○○○○○

 五輪はスポーツの祭典と思われがちだが、五輪憲章は「スポーツと文化と教育の融合」を掲げ、大会期間中に複数の文化イベントを計画するよう定めている。

 1912年のストックホルムから、48年のロンドンまで計7回の五輪では、建築・彫刻・絵画・文学・音楽の5部門が“競技”として実施されたほどだ。客観的な採点の難しさから、52年のヘルシンキからは正式競技から公式の芸術展示に形を変える。

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