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【話の肖像画】フリーアナウンサー・古舘伊知郎(1)僕のことを本当に悪く書いてくれた…産経新聞に「ありがとう」

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【話の肖像画】
フリーアナウンサー・古舘伊知郎(1)僕のことを本当に悪く書いてくれた…産経新聞に「ありがとう」

古舘伊知郎氏(春名中撮影) 古舘伊知郎氏(春名中撮影)

 〈12年間務めた「報道ステーション」(テレビ朝日系)のキャスターを3月末、降板した。7分33秒にわたる番組最後のあいさつが、注目を集めた〉

 あいさつは最終日、1人で楽屋にこもって考え、言いたいポイントだけを頭に入れて臨みました。原稿にして丸暗記すると、時間の融通が利かないし、棒読みになりますから。思いを伝えるには自然な抑揚があった方がいいんです。

 (前身番組の)「ニュースステーション」最終回、(キャスターの)久米宏さんがビールを飲んだのは覚えていました。ニュース番組で当時、キャスターがビールを飲むことはおきて破りで、新鮮でした。でも今、僕が久米さんをまねして、覚醒剤を打っちゃいけないわけですよ(笑)。「演出をしない演出」が今の時代に合っていると、僕なりに判断しました。

 〈「直言」を貫くスタイルは時に賛否両論を呼びつつ、視聴者に親しまれてきた〉

 「お前の意見なんて聞きたくない」「ただニュースを淡々とやれ」と言われ続け、悪戦苦闘してきました。意見をちょっと言って引っ込めたり、引っ込め過ぎだと思って言ったりする「アコーディオン状態」に疲れた面もあります。でも、最後の方はやりたいことをやろうと思った。ワイマール憲法特集でドイツへ行ったり、東京電力福島第1原発事故と甲状腺がんの因果関係について「影響があるかどうか分からないから、もっと密に検査をしなければならない」と言わせてもらったりしました。

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