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【産経抄】書き換えられていく菅直人氏の記憶…原発「炉心溶融」公表遅れの真実とは

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【産経抄】
書き換えられていく菅直人氏の記憶…原発「炉心溶融」公表遅れの真実とは

 「『それは私がしたことだ』と私の記憶は言う。『それを私がしたはずがない』-と私の矜持(きょうじ)は言い、しかも頑として譲らない。結局-記憶が譲歩する」。哲学者のニーチェは、こう喝破した。自尊心やうぬぼれは自身の記憶を美化し、都合よく修正してしまう。

 ▼東電福島第1原発事故当初、炉心溶融(メルトダウン)の公表が遅れた問題で、東電の第三者検証委員会は16日、当時の清水正孝社長が首相官邸の指示により「この言葉は使わないように」と指図したとする報告書をまとめた。

 ▼報告書は官邸の誰が具体的な指示、要請をしたかは解明していない。ところが、当時の首相だった菅直人氏は早速反応し、「指示したことは一度もない」とのコメントを発表した。検証委に対しても「第三者とは言えない」と矛先を向けた。

 ▼真相は藪(やぶ)の中だが、記憶が容易に書き換えられるものであるのは事実だろう。例えば菅氏は、東電が第1原発からの全面撤退を検討していたと主張し、平成24年4月の政府事故調査委員会の聴取にこう証言した。「清水社長は私が(全面撤退はダメだと)言ったときに『そんなこと言っていませんよ』なんて反論は一切なかった」。

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