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【産経抄】メンデレーエフ 6月10日

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【産経抄】
メンデレーエフ 6月10日

 中学や高校の化学の授業といえば、「水兵リーベ僕の船」と覚えた元素の周期表が思い浮かぶ。考案したのは、ロシアの化学者、メンデレーエフである。1869年だった。

 ▼メンデレーエフはまた、新しい元素が次々に見つかる、との予言も残した。理化学研究所のチームが、アジアで初めて発見した新元素もその一つである。原子番号113番元素の命名権を得て、「ニホニウム」の案が示された。

 ▼日本とロシアの化学史にくわしい梶雅範(まさのり)さんによると、メンデレーエフと日本の間には、浅からぬ因縁がある(『メンデレーエフ』東洋書店)。1891年にロシア皇太子が来日したとき、メンデレーエフの長男も海軍士官として、一行に加わっていた。

 ▼皇太子が沿道警備の巡査に切りつけられた大津事件では、現場の写真を撮影している。長男が乗船する戦艦は長崎に5回寄港し、計78日間停泊した。その間、長男はタカという日本人女性と深い仲となり、娘が生まれた。

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