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【話の肖像画】雪印メグミルクスキー部監督・原田雅彦(5)雪辱果たせた長野、次は恩返しを

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【話の肖像画】
雪印メグミルクスキー部監督・原田雅彦(5)雪辱果たせた長野、次は恩返しを

長野五輪ジャンプ・ラージヒル団体で金メダルを決めた最終ジャンパーの船木和喜に抱きつく(右端向こう側) =平成10年2月 長野五輪ジャンプ・ラージヒル団体で金メダルを決めた最終ジャンパーの船木和喜に抱きつく(右端向こう側) =平成10年2月

 〈1994(平成6)年リレハンメル五輪の失敗ジャンプから復活、運命の長野五輪を迎える〉

 日本は白馬のジャンプ台を何年も前から何回も合宿して知りつくし、世界に勝つ力もそろえて万全でしたが、想定外のことが起きた。天気です。降雪が強まったときに1本目の私の番が回ってきた。記録は79・5メートル。日本はトップから4位になった。失敗じゃないんです。雪で助走のスピードが出なかった。言い訳になるので言いませんでしたが、玄人は分かっている。でも、あのまま終わっていたら、「またおまえか、出ていけ」となったでしょう。

 〈試合は降雪で中断され、順位が確定される可能性もあったが、テストジャンパーが飛び、審判に続行可能をアピール。約30分の中断後、再開された〉

 テストジャンパーは代表になってもおかしくない実力の人たちです。日本のジャンプのために悪天候の中、飛んだ。試合は続行されました。2本目は岡部(孝信)が137メートルで首位に返り咲きました。風が味方してくれました。私も137メートル。アンカーの船木(和喜)に私が「ふなき~」と応援していることがよく取り上げられますが、みんなの力です。飛び終わってからも言葉にならないんですよ、興奮状態で。立っていられない。ほっとした。会う人、会う人がハグしてくれた。メダルセレモニーまでに時間があるから応援に来ていた奥さんのところに行きました。全然会話にならなかった。泣いてばかりで…。

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