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【正論】かくも意義深い「サミット」は記憶にない 日本外交は鍛えられた CIGS研究主幹・宮家邦彦

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【正論】
かくも意義深い「サミット」は記憶にない 日本外交は鍛えられた CIGS研究主幹・宮家邦彦

 □キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦

 先週は久しぶりで世界の耳目が日本に集まった。日米首脳会談、伊勢志摩サミットからオバマ大統領広島訪問まで。正味わずか48時間弱ではあったが、戦後日本がかくも意義深き国際イベントを主催した例は他に記憶がない。

 ≪明確な対中メッセージを発出≫

 今回は日本外交の歴史的成果と言ってよい。個人的にも、主要国首脳会議は1979年の東京サミット以来ご縁がある。外務省時代は日程や書類作りなど裏方だったが、その後日本代表団の一員となったこともある。

 今回は某テレビ局の厚意でメディアとしてサミットを取材する機会を得た。メディアセンターのサービスは素晴らしかった。40回を超えるサミット参加で日本外交も随分鍛えられたものだと感じた。

 日本のサミット主催は6回目だが、今回日本には明確な目的意識があったように思う。第1はサミットでの深い議論を欧州・大西洋だけでなく、アジア・太平洋方面の課題にまで広げること。第2は現職米大統領の被爆地訪問により日米同盟関係の新たな時代を開くことだ。今回これらは概(おおむ)ね達成されたと感じた。理由は次の通り。

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