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【オリンピズム】スポーツに高潔を求めて(5)東京五輪招致疑惑の解明に真摯に応えよ

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【オリンピズム】
スポーツに高潔を求めて(5)東京五輪招致疑惑の解明に真摯に応えよ

衆院予算委で東京五輪招致をめぐる疑惑について厳しい表情で質問を受けるJOCの竹田恒和会長(右)=16日 衆院予算委で東京五輪招致をめぐる疑惑について厳しい表情で質問を受けるJOCの竹田恒和会長(右)=16日

 2020年東京大会の招致をめぐる不正疑惑が波紋を広げている。

 当時の招致委員会が2億2千万円余の契約料をシンガポールのコンサルタント会社に支払い、その実態が問われている。国際陸上競技連盟、国際オリンピック委員会(IOC)に影響力を持つ人物とその会社との関係、さらには金の流れに疑義が呈された。

 ほんとうにそんな存在が必要なのか。知人に問われて「必要だ」と答えた。

 招致に名乗りをあげた都市は、例外なくコンサルタントと契約を交わす。計画を練り上げ、国際社会に効果的に浸透していくノウハウが欲しい。たいがいは元IOC委員や関係者が組織しており、人的な広がりも期待できよう。

 企業、組織でも、いやわれわれだって、事を起こそうとするとき“水先案内”や助言を求めるだろう。政府でさえ、有識者会議を編成し、意見を拝聴する。

 アドバイザーを置くことが悪いわけではない。

 ただ、質の良しあしを見抜く目と精度の高い情報が求められる。多弁なビジネストークの裏に落とし穴が潜む。隠された部分に意識をいたすことは容易ではない。

 だからこそ都知事の件もそうだが、公金を扱う身は「臆病」であらねばならない。石橋をたたいて、なお躊躇(ちゅうちょ)する感覚がほしい。

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