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【正論】私利私欲に走るのは「姦吏」…舛添氏は指導者として身を正せ 社会学者、関西大学東京センター長・竹内洋

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【正論】
私利私欲に走るのは「姦吏」…舛添氏は指導者として身を正せ 社会学者、関西大学東京センター長・竹内洋

社会学者・関西大学東京センター長 竹内洋 社会学者・関西大学東京センター長 竹内洋

 ≪成金趣味に見られる負の効果≫

 東京都の舛添要一知事をめぐる不適切な支出が話題になっている。家族旅行で宿泊したホテル、私的な飲食、美術品などの代金を「政治資金」から支払っていたというもの。知事は謝罪し、一部について返金するとした。

 しかし、問題の発端となった海外出張が「豪華すぎる」のではないかという疑問や毎週末、都心から遠い湯河原の別荘通いに公用車を利用していたことについては、自粛を表明しながらも非を認めてはいない。

 知事は、外国の高官と会うときに、相応のホテルに宿泊することが必要であるとした。また公用車利用は、車中でも別荘でも書類を整理し、考えるのだから公務であり、出発地が都庁であれば、法令違反ではないとした。

 後半の件での会見では、記者から知事が都心を毎週末に離れるのは危機管理上支障があるのでは、と質問が出された。知事は、緊急時の連絡は取れるようになっており、湯河原にいても問題はないとした。また股関節の手術後、養生が必要で、週末を湯河原で過ごしているということも添えた。

 しかし、この釈明に多くの人は納得しなかったのではないだろうか。たしかに外国で要人に会うのだから、ホテルが相応であることは知事の言うとおりだろう。だからといって「豪華すぎる」出張旅行が必要だろうか。むしろ成金趣味に見られて負の効果さえ懸念される。

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