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【ん!?】ぶっとんでる詩人、草野心平が「最下層」のカエルを愛でるわけ

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【ん!?】
ぶっとんでる詩人、草野心平が「最下層」のカエルを愛でるわけ

 草野心平の「冬眠」は世界で最もシンプルな文学作品だろう。

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 それだけ。眠っている土中のカエルを表現している。初めて読んだ(見た?)ときは、ぶっとんでるなぁと感心した。草野の“視覚詩”では、〈Q〉がちりばめられた「天気」や、〈駱駝(らくだ)。〉が上下しつつ並ぶ「遠景」もいい。あと、カエルがカエル語で幸福について語る「ごびらっふの独白」なんかも楽しすぎる。表現の地平を独力でぐいぐい押し広げていった詩人という印象だ。

 福島県いわき市小川町にある草野心平記念文学館を先日、所用の帰りに再訪した。彼が幼少期を過ごしたのは、阿武隈高地にいだかれた田園地帯。丘の上につくられた記念館は、小さなテーマパークといった趣の展示スタイルで作品世界に浸らせてくれる場所だ。

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