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【正論】トランプ政権で懸念される〝みかじめ料〟をめぐる波乱と、日米安保条約の死文化 福井県立大学教授・島田洋一

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【正論】
トランプ政権で懸念される〝みかじめ料〟をめぐる波乱と、日米安保条約の死文化 福井県立大学教授・島田洋一

集会で支持者に手を振るトランプ氏(UPI=共同) 集会で支持者に手を振るトランプ氏(UPI=共同)

 ところが日本政治の「常識」は、自衛隊による拉致被害者奪還は憲法違反とする驚くべき地平にとどまっている。トランプ氏も、振り上げた「常識」の斧(おの)は簡単に下ろさないだろう。“トランプ政権下”の日米関係は、俗な表現を用いれば「みかじめ料」(用心棒代)をめぐるゴタゴタで波乱の幕開けとなる他ないようだ。

 「危険」はそこにとどまらない。シリアのアサド政権が化学兵器を使えば「レッドライン」(最後の一線)を越えると宣言しながら、結局、軍事行動を起こさなかったオバマ大統領を、トランプ氏はアメリカの信頼性を損ねたと厳しく批判する。そして、自分はレッドラインをあちこちに引くことなどせず「予測不能」を基本戦略とすると言う。オバマ氏のシリア対処については、政権内部からも同様の批判が出ており、決して目新しい議論ではない。

 問題は、トランプ氏が示す処方箋が正しいかどうかである。

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