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【主張】オバマ氏広島訪問 同盟強化の大きな一歩に

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【主張】
オバマ氏広島訪問 同盟強化の大きな一歩に

 昭和20年8月6日、広島に原子爆弾が投下された。3日後の9日には、長崎にも原爆が投下された。被爆地の惨状はすさまじく、多くの無辜(むこ)の市民が命を落とした。

 原爆投下による犠牲者は、これまでに40万人を超える。米軍による非戦闘員を標的とした残酷な無差別攻撃だった。

 オバマ米大統領が27日、広島を訪れる。現職の米大統領としては初の被爆地訪問となる。

 日米は戦禍の恩讐(おんしゅう)を超えて同盟を結び、戦後を歩んできた。オバマ氏の被爆地訪問は、両国にとっての長い和解のプロセスの中で重大な意味、意義を持つ。大統領の決断を評価し、日米同盟の強化につながることを期待する。

 ローズ米大統領副補佐官は「米国には原爆を投下した唯一の国として核兵器なき世界を追求し続ける責任がある」と声明を発表した。安倍晋三首相も「被爆国の首相と核兵器を使用した国の指導者がともに哀悼の誠をささげることが、犠牲となった方、今も苦しむ人々の思いに応えるものだと信じる」と述べた。

 原爆の加害、被害国の指導者が広島で手を携える姿は、核不拡散の大きなメッセージとなるだろう。加えて米国がアジアを重視し、日米同盟が強固であることを印象づけることは、東アジアの安定にも寄与する。

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