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【正論】時代遅れのGDPにこだわるな 目先の数値に踊らされるのは愚の骨頂だ 双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦

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【正論】
時代遅れのGDPにこだわるな 目先の数値に踊らされるのは愚の骨頂だ 双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦

吉崎達彦氏 吉崎達彦氏

 思うにGDPという尺度は、一人あたりが1万5千ドルくらいまでは有効な指標であるけれども、3万ドルを超えたあたりから機能しにくくなる。3万ドルを超えて先進国になってくると、それぞれの国が目指す「豊かさ」は一様ではなくなる。あくまでも所得の増大を目指すのか、生活の質を求めるのか、あるいは環境との調和や選択の自由を求めるべきなのか。正解があるわけではないのである。

豊かさが考慮されていない

 いつまでもGDPの量的拡大にこだわっていると、「次のバブルを起こすしかない」「移民を大量に受け入れてはどうか」といった極端な議論になりやすい。経済統計をいかに改良するか、そしてわれわれが目指すべき社会がどんなものなのかを、腰を据えて検討すべきであろう。目先の数値に一喜一憂するのは愚の骨頂である。

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