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【アイ・ラブ・ニューヨーク】 ゆとり教育で大丈夫?

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【アイ・ラブ・ニューヨーク】
 ゆとり教育で大丈夫?

 小学生にとって、「統一テスト」と呼ばれる試験が実施される4月は、一年で一番忙しい期間だ。ニューヨークでは、公立校でも中学受験があり、「統一テスト」の結果が進路を左右する。

 統一テスト前の授業は試験対策一色となる。親が家庭教師を雇ったり、小学生が塾に通う場合も珍しくない。

 今年から、統一テストの仕様が大きく変わった。時間制限がなくなり、問題数も減った。「子供のストレスがたまる」という親からの抗議を教育委員会が受け入れたのだ。日本でも一時期流行した、「ゆとり教育」の米国版である。

 既に英語、算数の統一テストが終了した。受験した小学生に聞いたところ、「問題も易しくなり、早めに試験を終わらせる生徒が続出した」。

 試験が平易になると、平均点が高くなり、点数の分布度が狭まる分だけ、結果の優劣が判断しにくくなる。中学校は統一テストを参考にせずに、独自の試験を増やすだろうから、結果的に子供たちの負担が減るわけではない。

 そもそも算数を中心に、米公立校の教育水準はお世辞にも高くない。進学校はアジア系を中心とする移民2世、3世が大半を占める。技術者不足の国で、ゆとり教育をやっている場合ではないのだが…。(松浦肇)

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