産経ニュース

【主張】三菱自の燃費偽装 嘘つき企業に未来あるか

ニュース コラム

記事詳細

更新

【主張】
三菱自の燃費偽装 嘘つき企業に未来あるか

 三菱自動車が軽自動車の燃費データを偽装していたことが発覚した。

 同社は過去に大規模なクレーム隠し事件を引き起こすなどで経営不振に陥り、三菱グループの支援を受けての再建途上だった。残念ながら事件の反省は、全く生かされなかったことになる。

 今回のデータ偽装は、提携先の日産自動車による指摘でみつかった。それがなければ、偽装は隠蔽(いんぺい)されたままだった可能性が高い。三菱自は一連のクレーム隠しを受けて社内の法令順守体制を強化したというが、自浄作用がどれだけ働いたのか。経営に深刻な打撃を与えることは避けられず、嘘をつく企業が生き残ることはできまい。

 燃費性能はエコカー減税の適否を決定する重要な指標だが、メーカーの自主データをもとに検査されている。検査のあり方も見直さざるを得ないだろう。

 燃費データの偽装がみつかったのは三菱自が生産する軽4車種の62万5千台で、5~10%ほど燃費性能を水増ししていたという。日産向けを含め該当車種の生産・販売を中止したのは当然である。

 社内調査に対し、担当部署の元部長は「不正を指示した」と話しているという。会社ぐるみの意図的偽装が強く疑われる。

「ニュース」のランキング