産経ニュース

【日曜に書く】人類はわずか30年後に滅亡し、進化形「ホモ・AIエンシス」が誕生する  論説委員・長辻象平

ニュース コラム

記事詳細

更新

【日曜に書く】
人類はわずか30年後に滅亡し、進化形「ホモ・AIエンシス」が誕生する  論説委員・長辻象平

「アルファ碁」との第4戦に臨む韓国人プロ棋士、李世〓(石の下に乙)九段(右)=3月13日、ソウル(グーグル提供・共同) 「アルファ碁」との第4戦に臨む韓国人プロ棋士、李世〓(石の下に乙)九段(右)=3月13日、ソウル(グーグル提供・共同)

 それを阻止しようとする人間はゼウスの雷(いかづち)で容赦なく排除される。マイナンバー制度などはAIに対し、われわれの生殺与奪の権を献上する行いという面を持つ。銀行口座を凍結され、スマートメーターで送電を停止されるだけで人間は手も足も出なくなる、ひ弱な存在だ。

 海中で生まれた原始生命は、重力と乾燥と紫外線に満ちた過酷な環境の陸上に進出した。

 生息圏を拡大していく地球生命にとって次のフロンティアは宇宙である。無重力と真空と放射線に支配された死の空間。

 そこで持続的に活動し、存在し得るのは、AI搭載のロボットしかないだろう。

 その時点で、人類(ホモ・サピエンス)は衰退しているかもしれないが、見方を変えれば、人類が生み出したAIロボットは「ホモ・AIエンシス」や「ホモ・ロボエンス」ということになろう。新たな環境への適応ということからすれば、これも立派な進化の一形態だ。

 この悪夢は止めたいが、現代はそれに向かう奔流のただ中にある。当面はいたって便利で、巨万の富と覇権を生むからだ。

 その当面の間に、AIは予測を超絶した進歩を遂げる。(ながつじ しょうへい)

「ニュース」のランキング