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【日曜に書く】人類はわずか30年後に滅亡し、進化形「ホモ・AIエンシス」が誕生する  論説委員・長辻象平

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【日曜に書く】
人類はわずか30年後に滅亡し、進化形「ホモ・AIエンシス」が誕生する  論説委員・長辻象平

「アルファ碁」との第4戦に臨む韓国人プロ棋士、李世〓(石の下に乙)九段(右)=3月13日、ソウル(グーグル提供・共同) 「アルファ碁」との第4戦に臨む韓国人プロ棋士、李世〓(石の下に乙)九段(右)=3月13日、ソウル(グーグル提供・共同)

 囲碁敗北も自明の帰結

 昨年10月4日の本欄でも紹介したが、AIの脅威の根源は、その進歩がχの2乗ではなく、2のχ乗という倍々ゲームで指数関数的に進むことにある。

 1年で2倍の能力アップなら30年後には2の30乗で、10億倍を超える。

 一方のχの2乗による加速度的な増加なら、900倍止まりなので全くレベルが異なるのだ。指数関数的な増加は、人間の想像力の射程を容易に超えるので脅威の予測が難しい。

 巨大な湖で、毎年2つに分裂する性質の浮草が、100年がかりで湖面の半分を覆うまでに増えたとする。

 このペースなら全面が覆われるのにあと100年ほど余裕がありそうな気がするが、その翌年には全湖面が覆われるのだ。

 100年を要した過程が、次の1年で一気に進む。

 AI囲碁は年々強くなっていた。だが、トッププロと肩を並べるには、あと10年はかかると考えられていた。その楽観を粉砕する逆転だ。巨大湖の浮草の比喩が、そのまま当てはまる。

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