産経ニュース

【主張】「手書き」指針 多様性への理解深めたい

ニュース コラム

記事詳細

更新

【主張】
「手書き」指針 多様性への理解深めたい

 手書きの漢字では「とめ」や「はね」などの細かな違いがあっても誤りではないとする指針を文化審議会がまとめた。目新しいものではないが、社会に広く浸透するよう徹底を図りたい。

 例えば「保」の「口」の下が「木」でも「ホ」でも、骨組みが同じであれば誤りとは見なさないというもので、その他、点画の長短や方向などについても細部にはこだわらないとされている。

 学校の書き取りテストで教科書の字形とわずかに違っていることを理由に不正解とされたり、金融機関の窓口で印刷文字通りに書き直すよう指示されたりといった混乱が少なくなく、印刷文字と手書き文字との混同や誤解が広がっていることがうかがえる。

 平成26年度「国語に関する世論調査」でも、細かな違いのある2通りの手書き漢字を示したうえで正誤を尋ねた設問があり、本来は2つとも適切であるにもかかわらず一方だけが正しいと勘違いしている人が多数に上っていた。

 今回の指針はそもそも、昭和24年の当用漢字字体表ですでに打ち出された見解とほぼ変わらないもので、その後の常用漢字表でも、印刷文字と手書き文字との違いはあくまで習慣や表現の差であることが明記されている。教育現場にも柔軟な対応を求めてきた。

「ニュース」のランキング