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【石平のChina Watch】習近平「核心擁立劇」の落とし穴

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【石平のChina Watch】
習近平「核心擁立劇」の落とし穴

アジアインフラ投資銀行の開業式典で、あいさつする中国の習近平国家主席=今年1月、北京の釣魚台迎賓館(共同) アジアインフラ投資銀行の開業式典で、あいさつする中国の習近平国家主席=今年1月、北京の釣魚台迎賓館(共同)

 特に注目すべきなのは広東省書記の胡春華氏だ。彼こそが胡前総書記が率いる「共青団派」の次の総帥と見なされているからである。

 今月14日、彼は広東省の党常務委員会議を主催して、習氏が唱える「核心意識」について討議したようだが、胡氏自身がどういう発言したかはいっさい伝えられていない。「会議が強調する」という形で、「習近平同志を総書記とする党中央と高度なる一致を保つ」との言葉が報じられているが、それは明らかに、「習氏が核心である」と明言することを巧妙に避けているものだ。

 各地方の指導者が「習近平核心を支持する」と発言している中で、胡春華氏の広東省党委員会は実質上、それに対する無言のボイコットを行っているのである。そして胡氏の態度はそのまま、彼の背後にある「共青団派」の共通した思いであろう。

 こうして見れば、習氏のための「核心擁立運動」は党内で強力な抵抗に遭っていることは明らかだ。

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