産経ニュース

【石平のChina Watch】習近平「核心擁立劇」の落とし穴

ニュース コラム

記事詳細

更新

【石平のChina Watch】
習近平「核心擁立劇」の落とし穴

アジアインフラ投資銀行の開業式典で、あいさつする中国の習近平国家主席=今年1月、北京の釣魚台迎賓館(共同) アジアインフラ投資銀行の開業式典で、あいさつする中国の習近平国家主席=今年1月、北京の釣魚台迎賓館(共同)

 先月中旬から各地方の中国共産党トップが習近平総書記(国家主席)を党の「核心」と位置づけて「擁立」するような発言が相次いでいる。

 口火を切ったのは、1月11日、天津市代理党委書記の黄興国氏であった。13日には安徽省書記と広西省書記が「習近平総書記という核心を断固として支持する」という同じセリフを使って習氏のことを「核心」と称した。

 さらには、今月中旬までに31の省・直轄市・自治区のうち、約20人の党委書記が「核心」という言葉を口にしたから、広がりは全国的なものとなっている。

 「核心」というのは、江沢民政権時代に用いられた慣用語で、江氏の最高指導部における格別な地位を示すための「特別用語」だ。「江沢民を核心とする党中央」はその時の定番表現であったが、胡錦濤時代になると、「核心」という言葉が消え、「胡錦濤を総書記とする党中央」が党の正式用語となった。

 習近平政権になってこの数年、「習近平を総書記とする党中央」の表現が踏襲されてきたが、最近になって、権力の掌握を進めた習氏は名実ともに政権の「核心」になろうと画策しているようである。

「ニュース」のランキング