産経ニュース

【一筆多論】ついに発せられなかった「ひみ寒ブリ」宣言 佐野慎輔

ニュース コラム

記事詳細

更新

【一筆多論】
ついに発せられなかった「ひみ寒ブリ」宣言 佐野慎輔

 今シーズン、ついに「ひみ寒ブリ」宣言は発せられなかった。

 富山湾の冬の味覚「寒ブリ」。氷見漁協では毎年、脂の乗り具合や水揚げ本数をみながら、6キロ以上のブリだけを「ひみ寒ブリ」として出荷してきた。宣言は荷出しの“号砲”となっていた。

 残念だ。隣の高岡市出身なので地元の落ち込みが気になった。

 「そうなんよ、水揚げ高は前年の1割だからね。でも、ガンドでおもてなししている」

 ひみ漁業交流館・魚々座の蓑島毅館長が話してくれた。ガンドは出世魚ブリの関東でいうワラサ、関西のメジロにあたる。

 「諸説あって海流が変わって能登沖を通り過ぎたとか、北で水温が下がらないため富山湾に入ってこなかったとかいわれている」

 高校時代からの友人は、少しだけ声のトーンを落とした。海の中に何か変化があるのだろうか。

 過日、笹川平和財団海洋政策研究所主催の「北極海航路利用に向けた国際セミナー」が開かれた。開催3回目、「少し雰囲気が変わった」と寺島紘士所長。航路運用に「一歩進んだ」という。

「ニュース」のランキング