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【一筆多論】宮崎謙介氏はなぜ国会議員を目指したのか? 松本浩史

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 出たい候補者の意向はもちろん、固有の選挙区事情もあろうが、公募で決めたにせよ何にせよ、最後に公認決定を下すのは党である。さらに言えば、党総裁たる安倍晋三首相の責務である。

 ちなみに、未公開株の金銭トラブルで離党した武藤貴也氏も宮崎氏と同期当選組で、あろうことか今に至っても議員辞職せず、次期衆院選では復党も視野に滋賀4区から出馬する意向を示している。

 国会議員は等しく歳費を受領するが、原資は国民の税金である。議員ならではの仕事をしてこそ、許容されて然(しか)るべきではないか。

 ましてや民主主義下では、ある方向に対して真っ向から反対する勢力があるものである。貫くか、あるいは収まりの良い着地点を探るかは、時々の政治情勢だとしても、そのかじ取りは、影響力の大小はあっても、国会議員が担う。

 そうであるから、国会議員がみだりに公平性を乱してはいけないし、そうしたさばきをする以上、おのずと見合う資質というものがある。

 昭和60年に衆参両院で議決された政治倫理綱領の前文には、こうある。政界の方々には今一度、想起してもらいたい。

 「国民から国政に関する権能を信託された代表であることを自覚し、政治家の良心と責任感をもって政治活動を行い、いやしくも国民の信頼にもとることがないよう努めなければならない」

 自民党は、不祥事や疑惑が発覚するたびに「本人の説明責任」を繰り返す。首相は、宮崎氏の一件に絡み「『信無くば立たず』だ」と苦言を呈したが、まったくその通りである。ならば、なすべき手を打ち、国民の信頼回復に努めてほしい。さもなければ先行きは知れている。(論説委員)

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