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【産経抄】北のミサイルは沖縄を覚醒させるか 2月8日

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【産経抄】
北のミサイルは沖縄を覚醒させるか 2月8日

 「泰平の眠りを覚ます上喜撰(じょうきせん) たつた四杯で夜も眠れず」。幕末に詠まれた狂歌は、日本史の教科書にも載っている。「上喜撰」とは宇治の高級茶のこと。浦賀沖に現れた米国の蒸気船に掛けている。つまり4隻の黒船来航だけで、慌てふためく幕府を皮肉ったものだ。

 ▼平成10年8月31日に、北朝鮮が発射したテポドン1号もまた、日本人の「泰平の眠り」を確実に覚ました。実はその10日前に、小紙は「北朝鮮が日本海に向けて中距離弾道ミサイルの発射準備」と報じている。各紙はほとんど無視していたが、翌年に新聞協会賞を受賞する記事は正しかった。

 ▼いや正確には、日本海どころか日本列島を飛び越えて、太平洋に着弾していた。北朝鮮が、日本全土を射程におさめるミサイル開発に成功する。衝撃の事実もさることながら、発射から発表まで半日も要した、政府の慌てぶりにも驚かされた。

 ▼テポドンは、日本人が北朝鮮への甘い幻想を捨て去り、安全保障問題を真剣に考えるきっかけになったといえる。北朝鮮は昨日、またぞろ人工衛星と称して、長距離弾道ミサイル発射を強行した。自衛隊は、迎撃ミサイルを含めた万全の態勢で待ち構えていた。18年前とは、隔世の感がある。

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