産経ニュース

【主張】大学新テスト 改革ありきの迷走止めよ

ニュース コラム

記事詳細

更新

【主張】
大学新テスト 改革ありきの迷走止めよ

 受験シーズンただ中だが、文部科学省の大学入試改革の「答案」はなかなか固まらない。大学入試センター試験に代わる共通テストの目玉だった「年複数回」実施が早くも困難になるなど、制度設計が迷走している。

 入試改革ありきで生徒を振り回すことのないよう改めて求めたい。

 新共通テスト「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」は、今の中学1年が受験する平成32年度導入を目指し、文科省の有識者会議が実施方法を検討している。政府の教育再生実行会議が掲げた「一発勝負、1点刻み」の見直しに沿ったものだ。

 計画では、共通テストの内容を思考力を重視したものに変えるほか、受験機会を増やすはずだった。各大学の2次試験で、面接や小論文などにより受験生の能力を多面的に評価するねらいだ。

 年複数回実施は当初から授業や行事に支障がでるとの反対があった。採点に時間がかかる記述式の出題を加えるため、日程確保がさらに難しくなり、文科省は方針転換を余儀なくされた。

 高校教育を妨げないのは当然としても、「目玉」をここへきて引っ込めるようでは、共通テストの性格自体が揺らぎ、センター試験の看板をあえて変える意味もなくなろう。いったい誰のための改革なのか。

「ニュース」のランキング