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【正論】「慰安婦」申請は取りやめず? ユネスコ記憶遺産は制度改革を 現代史家・秦郁彦

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【正論】
「慰安婦」申請は取りやめず? ユネスコ記憶遺産は制度改革を 現代史家・秦郁彦

秦郁彦氏 秦郁彦氏

 年の瀬も押しせまった昨年12月28日、日韓両国の外相は、こじれてきた慰安婦問題が「最終的かつ不可逆的に解決される」こと、「今後、国連等国際社会において…互いに非難・批判することは控える」ことを確認しあった。

 細部について不透明な部分は残るが、岸田文雄外相が日本人記者団の質疑に応じ、韓国が3月に中国などと共同で旧日本軍の慰安婦資料を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に世界記憶遺産として申請する件について、「申請することはないと認識している」と語ったのをテレビ中継で見て、胸をなで下ろしたのは筆者だけではあるまい。

 ところが翌日、韓国外務省の報道官は記者会見で、岸田外相の認識は「事実無根」と断じ、さらに「記憶遺産の申請は民間団体の主導」だと付け加えた。一応は「合意」に達した相手国の外相を嘘つき呼ばわりするにひとしい非礼さに呆(あき)れるとともに、記憶遺産申請と1年後の登録を目指す決意のほどを思い知らされた。

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