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【正論】テロと核の脅威に新しい国家像描けるか 学習院大学学長・井上寿一

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【正論】
テロと核の脅威に新しい国家像描けるか 学習院大学学長・井上寿一

学習院大学学長の井上寿一氏

脅かされる安全保障

 100年前の今年、世界は戦時下だった。1914年6月に起きたサラエボ事件をきっかけとする欧州の戦争は、すぐに終わるとの予想に反して、世界戦争へ拡大していた。

 対する今年の世界はどうか。昨年11月のパリ同時多発テロから3日後、フランスのオランド大統領は「フランスは戦争状態にある」と演説した。「戦争状態にある」のはフランスだけではないだろう。2001年の9・11テロを直接のきっかけとするテロとの戦いは戦争のレベルにエスカレートしているかのようである。

 さらに1月3日、サウジアラビアがイランとの断交を発表した。バーレーンやスーダンなどが続いた。アラブ中東地域が世界の火薬庫の様相を呈している。

 火薬庫はほかにもある。1月6日、北朝鮮が核実験をおこなった。日本は近接する3つの国(中国・ロシア・北朝鮮)の核の脅威を直視しなければならなくなっている。

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