産経ニュース

【正論】教育再建こそが戦後克服の王道である 東京大学名誉教授・小堀桂一郎

ニュース コラム

記事詳細

更新

【正論】
教育再建こそが戦後克服の王道である 東京大学名誉教授・小堀桂一郎

 新年の年頭に当つての感想を問はれた場合、言論人諸氏の多くは本年邦家にとつての最大にして緊要の課題は何か、といふ様な問ひを思ふであらう。筆者の場合も同じ事であるが、只そこで「唯一最大」とまで規定できる様な緊急課題の選定には本年は輿論の一致がないであらうとの思ひが強い。

安倍長期政権で憲法改正を

 その様な観測を抱くのは、一つには国家主権の回復以来数十年に亙つて確かに国民の悲願であり続けた自主憲法制定の要求が、その実現に向けての研究が精密化し、議論も十分に煮詰つて来た昨年の戦後70年の記念年に至つて、却つてそれが如何に難事業であるかといふ現実が誰の眼にも映る様になつて来たからである。それが大変な難事業であると解つて来た、その事自体が又新たにあの占領軍による急造とその採択強制が我が国にとつて如何に禍深き呪詛であつたかを痛感させられるのだが、これも亦今更嗟嘆を繰り返しても詮のない話である。敗戦といふ国家的挫折が国民に負はせた苛酷な運命であると認識するより他ない。

「ニュース」のランキング