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【産経抄】悲鳴を上げる地球へ…次の一手に考慮時間はない 12月13日

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【産経抄】
悲鳴を上げる地球へ…次の一手に考慮時間はない 12月13日

 師走には9つの語源説があると聞く。僧侶が駆ける「師馳(しは)す」、事をなし終える意味の「為(し)果つ」など、ものの本に並ぶ諸説はどれも本物らしい顔つきをしている。ゆく年に名残惜しさを醸すのは、「四極(しはつ)」か。「四季の果てる月」の意味という。

 ▼12月の列島を覆った一昨日の陽気に、面食らった方も多かろう。台風まがいの強風あり、三重県では夏日あり。都心では、ジングルベルの鳴り渡る交差点を、半袖姿の若者が行き交った。12月を「春待月」「梅初月」ともいう。どの呼び名も半袖では味わいがない。

 ▼明治8~9年は88日、同9~10年は89日で、時代を追っていくと平成25~26年は6日、同26~27年は13日となる。最低気温が0度に満たない東京の「冬日」(気象庁調べ)は、この百数十年で大きく数を減らしている。冬の色も味わいも、損なわれるはずである。

 ▼地球が被るストレスを思えば、上昇を続ける気温への、次の一手に考慮時間はいるまい。今世紀後半に、温室効果ガス排出の実質ゼロを目指す。是非を待たない結論であろう。国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)は、それでも会期が延長された。

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