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【正論】もしISが大量破壊兵器を手にしたら…テロリストに妥協の余地はないとなぜ分からぬか? 田久保忠衛(杏林大名誉教授)

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【正論】
もしISが大量破壊兵器を手にしたら…テロリストに妥協の余地はないとなぜ分からぬか? 田久保忠衛(杏林大名誉教授)

 パリの憎むべきテロリストはフランスの軍事基地、兵舎、官庁、警察署に攻撃を加えたのではなく、警備の少ない一般庶民のいわゆるソフトターゲットに狙いをつけているのだ。司令塔はラッカにあるにしても、ISの犯行声明は、いったんサポーターが手にしたものをツイッターで流しているようだから、所在は正確につかめていないのではないか。

 特段に新しいことではないが、ISの勢力拡大の様子が一目でわかる世界地図が11月16日付ニューヨーク・タイムズ紙国際版に載っている。米民間のシンクタンクや国務省、法務省の資料をもとに戦争研究所が作成したもので、シリア、イラク、サウジアラビア、エジプト、リビア、アルジェリア、アフガニスタン、パキスタンの一部を実効支配地域と見なし、欧州、米国、豪州ではいくつもの箇所のほか、バングラデシュなどの国々が直接、間接的に攻撃されたところとして記されている。

 インテリジェンスの世界はわれわれの目の届く範囲外なので断定的な言い方は避けたいが、英国が米仏露に加わってIS「包囲網」を形成しようとしているなどの解説を読んでも、その効果は上がるかどうか。

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