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【話の肖像画】影絵作家・藤城清治(2)花森安治との出会い

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【話の肖像画】
影絵作家・藤城清治(2)花森安治との出会い

海軍予備学生時代=昭和18年ごろ

 〈東京・目黒で育ち、幼少期から絵に親しんできた。慶応大学予科では、美術団体のパレットクラブや児童文化研究会に参加し、芸術的感性を磨いた〉

 子供のころから絵は描いていたけれど、当時はモダニズムのような前衛的なものにひかれていました。新しいタイプの洋画家だった猪熊弦一郎さんや脇田和(かず)さんのアトリエに、仲間と遊びに行くこともありました。2人とも学生をかわいがってくれて、若い学生十数人で、デッサン会をやったりもした。

 一方、宮沢賢治やアンデルセン、グリム、小川未明といった童話も昔から好きで、人形劇にも出合ったんです。小道具や背景など立体的な要素があって、たくさんの人が集まり、観客と一緒に作品を作り上げていくことが面白かった。猪熊さんのアトリエで、頼まれて人形劇をやったこともありました。

 〈戦争をはさみ、大学卒業後、映画会社の東京興行(後のテアトル東京)に入社した〉

 おやじが銀行員だったこともあり、銀行に内定していたんだけれども、やっぱり嫌だなと思った(笑)。戦後、米国映画がどっと入ってきていて、映画も好きだったので、東京興行に入ったんです。宣伝部に配属されて、パンフレットの編集をするようになった。

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