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【iRONNA発】日韓和解は幻想だ 「強すぎる日本」を構築せよ 武貞秀士(拓殖大学大学院特任教授)

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【iRONNA発】
日韓和解は幻想だ 「強すぎる日本」を構築せよ 武貞秀士(拓殖大学大学院特任教授)

共同記者発表する(左から)安倍首相、韓国の朴槿恵大統領、中国の李克強首相=2015年11月1日、ソウルの青瓦台(代表撮影・共同)

 21世紀にはいって中国が軍事、政治、経済のすべての分野で急速に台頭したとき、日本が没落しつつあると判断した韓国は、日本との友好関係を続けるのがよいのかと自問しはじめた。金大中政権時代の「日本も韓国にとっては大事だ」という戦略に迷いが生じたのは、李明博政権時代だった。李明博大統領は京都での日韓首脳会談で、外交当局が準備した外交案件を封印して大統領自ら日韓歴史問題を取り上げ、翌年8月、竹島上陸をした。

 日本人には「韓国は感情にまかせて外交をする」などという誤解があるようだが、そんなことはない。韓国は戦略をたてて、交渉戦術を練って、巧妙に計算をして外交をすることができる。官僚が準備した議題を封印して、首脳外交を遂行することができる大統領中心の政策決定システムが備わっている。ただ、そのために、韓国の対日政策には、バイアスに基づいた誤認、誤算、誤判が目立つことになってしまった。「日本没落」と判断した大統領が竹島上陸という禁じ手を使ったとき、2012年8月、韓国人の目には合理的に見えたのである。将来、韓国の対日政策を韓国人がふりかえって、「あのとき、こうすれば良かったのに」と議論する可能性も少ない。「日本をはじめとする周辺諸国の自己中心の大国の狭間で翻弄された韓国」と説明してしまうだろう。

 いまの韓国の気持ちは、「日本の力は低下してゆく。貿易、投資などの分野で中国が日本の役割を果たしてくれる。韓国の努力を軽く見ている米国との同盟関係では、韓国の自主性を高めてゆく。ロシア、中国と協力すれば北朝鮮を説得できる。北朝鮮との交流と対話は独自に進める」というものだ。このとき韓国にとって重要であるのは中国だ。それに日本を叩けばたたくほど、中国は胸襟を開いてくれるように、韓国の目には見えている。そして、中韓戦略的パートナーシップ時代を強化している。

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