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【産経抄】9月18日

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【産経抄】
9月18日

 物事の筋道を示す「条」の字は、みそぎをして身を清める意味の「條」を略したものという。白川静氏の『字統』に教わった。憲法をはじめ六法の五体をなす個々の文を条と数えるのも、なるほど理にかなっている。

 ▼条理を論じる場ではないのか-とは、安全保障法制をめぐる論戦でぬぐえなかった反対野党への失望である。「戦争法案」と感情に訴える手口も、国会外のデモを背に「民意」の代弁者を気取る劇場型の手口も、法律の「条」を論じる姿勢として慎みを欠いていた。

 ▼人垣をなす女性議員が、そばを通る与党議員に「触るな」「セクハラ」となじる参院特別委員会の一こまに至っては、品格のかけらもない冗句であろう。国民の命と暮らしを守る法案を低い次元におとしめている。「条」を損なう「情」や「冗」の罪の深さを思う。

 ▼憲法解釈や具体事案をめぐる論戦は衆参両院で200時間を超えた。論点は出尽くしている。集団的自衛権を柱とする法整備に、もう議論の余地はない。西を中国、北西を北朝鮮に脅かされ、米国では日米同盟の片務性に懐疑的な声がくすぶる。危機はそばにある。

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