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【正論】北の体制に近づく韓国の危うさ 筑波大学大学院教授・古田博司

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【正論】
北の体制に近づく韓国の危うさ 筑波大学大学院教授・古田博司

 つまり今回の韓国側代表は、尹炳世外相を要とする「金大中・盧武鉉左翼政権人脈」であり、それが親北朝鮮・親中国のルート、並びに「南北連邦統一構想」に連なっている。そして、この関係が軍部・政府内に広まる。

 今回の協議では、韓国側が金正恩第1書記の最側近、黄炳瑞朝鮮人民軍総政治局長の出席を要求し、北朝鮮側が快諾している。協議場所は軍事境界線がある板門店の北側施設「統一閣」ではなく、北にとっては「敵地(アウェー)」となる南側施設「平和の家」だった。43時間とは、韓国のホテルからの仕出しで、途中晩餐(ばんさん)会でもなさったのであろうか。巨視的に両者の摩擦の振幅も次第に小さくなっていることに注意しなければならない。今年は南北分断70年に当たる。両者の思惑が交差する絶好の機会でもある。

 《出番待つ野党の従北勢力》

 今回の事件で、「北の誤算」とか、「引き分け」というのは表層のものだ。「両国関係進展」とか、「北、計算ずくめの遺憾」というのが正論である。北朝鮮はこれまでも数々の挑発行為の際、韓国に「遺憾」の表明をためらうことなどなかった。では今回何がはじめてなのかと言えば、韓国の北朝鮮シンパ人脈が最も有効に機能したということなのである。

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