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【主張】山口組分裂 暴発防ぎつつ壊滅目指せ

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【主張】
山口組分裂 暴発防ぎつつ壊滅目指せ

 国内最大の指定暴力団「山口組」が、事実上の内部分裂状態に入った。暴力団が離散によって勢力を縮小するのは勝手だが、対立抗争によって一般社会が影響を被ることは迷惑千万だ。

 過去の抗争では、一般市民が巻き込まれて犠牲となる痛ましい事件もあった。警察などの当局は社会を凶弾から守るとともに、ここが好機と暴力団の壊滅に向けて取り締まりを徹底してほしい。

 警察庁によると、昨年末時点の山口組構成員と準構成員は約2万3400人を数え、暴力団全体の実に約43・7%を占める。

 山谷えり子国家公安委員長は28日の会見で「傘下組織の一部に離脱の動きがあることは承知している」と述べた。

 脱退するとみられているのは山口組前組長の出身母体である「山健組」(神戸市)などで、現在の6代目組長の出身母体である「弘道会」(名古屋市)が影響力を強めていることに不満が高まっているとされる。いわば、どこにでもある旧本流と新興勢力の内部対立なのだが、暴力団の分裂は抗争事件を伴うことが多い。

 山口組をめぐっては、昭和59年から平成元年にかけて、山口組の4代目就任をめぐる主導権争いから独立した「一和会」との間で激しい抗争があり、暴力団関係者25人が死亡、一般市民と警察官を含む70人が負傷した。

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