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【産経抄】8月22日

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【産経抄】
8月22日

 ▼シベリア抑留研究家の長勢了治さんの近著『シベリア抑留 日本人はどんな目に遭ったのか』(新潮選書)は、草地さんを「『民主運動』への抵抗のシンボルであったろう」と紹介している。民主運動とは「赤化教育」のことだ。共産主義を肯定しなかった草地さんは拷問やつるし上げを受け続けても最後まで屈さなかった。

 ▼山崎豊子さんのベストセラー小説『不毛地帯』の主人公のモデルの一人は、草地さんだとされる。シベリアで生死をともにした抑留仲間らは以前、小欄の取材に「草地さんは天皇陛下の次に偉い」と語っていた。

 ▼平成3年4月、来日したソ連のゴルバチョフ大統領と面会した際のことだ。草地さんは一喝した。「私は君の父親と同じ年齢だ。父として言う。北方領土を返したまえ」。政治家や外務官僚には、この気迫と不屈さを見習ってほしい。

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