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【主張】
川内原発復活 稼働増やし国力再生を 首相は規制委の改革を急げ
2年近くもの「原発ゼロ」にようやく終止符が打たれた。
九州電力・川内原子力発電所1号機(加圧水型・出力89万キロワット)の再稼働である。11日午前から炉心の制御棒を引き抜く、原子炉の起動操作が行われた。
東日本大震災を受けて導入された新規制基準の下での、初の原発再稼働であり、1号機にとっては4年を超える長い停止期間を経ての起動である。
竜巻による飛来物対策のほか、機器冷却用の海水ポンプを津波から守る防護壁設置などを行い、原子力規制委員会によって基準を満たしていることが認められた。
≪前進だが足取りは重い≫
地元の薩摩川内市や鹿児島県の同意も得た再稼働だ。関係者の取り組みに深く敬意を表したい。
14日には1号機からの電気が送電線に流れるようになり、徐々に出力を上げて9月からフル出力の営業運転に移行する見通しだ。