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【スポーツ茶論】 日本ラグビーでのトンガ選手の活躍 その陰に「世界一大きな王様」 別府育郎

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【スポーツ茶論】
 日本ラグビーでのトンガ選手の活躍 その陰に「世界一大きな王様」 別府育郎

 皇太子ご夫妻は7月、トンガ王国の首都ヌクアロファの教会で開かれた国王、ツポウ6世の戴冠(たいかん)式に参列された。印象深かったのは国王の豊かな体格である。

 父親のツポウ4世も大きかった。190センチ、200キロ。「世界一大きな王様」と呼ばれただけではなく、相撲とそろばんを愛する親日家としても知られた。

 ラグビーの日本代表やトップリーグで多くのトンガ出身選手が活躍しているのも、ツポウ4世がきっかけを作ったおかげである。

 おとぎ話のようななれそめを日本側の主役、当時の大東文化大学ラグビー部長、中野敏雄元教授から聞いたことがある。

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 大東大ラグビー部の創部は昭和38年。49年に関東リーグ戦を初めて制し、ごほうびに翌年、ニュージーランドへ遠征した。後に名部長とうたわれる中野氏も当時は新任でラグビーのことが分からず、面白くない。大学に内緒で南海の楽園トンガへ一時逃避行。機中で隣り合わせたのが、トンガの文部次官、ナ・フェフェイ氏だった。

 ナ氏が愚痴る。「局長以上は年に一回、宮廷で相撲を取らされ、そろばん大会をやらされるのです」

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